長崎県の玄界灘に浮かぶ壱岐島は、長い歴史を持つ牛の産地。鎌倉時代の書『国牛十図』において、筑紫牛の名ですでに壱岐で育てられた牛が登場しています。
現在、壱岐牛と認定されるのは「壱岐産まれ、壱岐育ちの黒毛和牛であること」「壱岐牛専用の飼料で肥育されていること」「肉質等級が3級以上のもの」という厳しい条件をクリアした牛のみ。銘牛として知られる米沢牛や松坂牛と比べ、出荷数が少なく“幻の和牛”とも呼ばれます。ストレスフリーな環境で海のミネラルをたっぷり受けて育った壱岐牛の肉質は非常にやわらかく、赤身の深い旨みが魅力となっています。
日比谷松本楼社長の曾祖父である梅屋庄吉は、中国革命の父と称えられる孫文を物心両面から支えた長崎県出身の人物。またその妻トクは壱岐島の出身というご縁があり、希少な壱岐牛を使ったメニューをご提供させていただいております。